17世紀初め頃から18世紀半ばにかけてフランス宮廷を中心に栄え、ヨーロッパ中に広まっていったバロックダンス。
ヴェルサイユ宮殿などでは、祝祭や婚礼に伴い、数多くの舞踏会が開催され、その後、舞踏会でのダンスが現在の社交ダンスに、舞台でのダンスがバレエに、繋がっているそうです。

最初にご紹介した本  「ダンスから音楽の表現を学ぼう―バロック舞曲へのアプローチ」  浜中 康子 () 音楽之友社 (199703) には、踊り方に加えて、ダンスの曲のリコーダー譜が書かれているところも多くあります。ダンスにあわせてリコーダーを吹くことによって、実際の動きから実感したアクセントの質や拍感、ダンスの雰囲気が演奏の中に活かされるだろうと書かれています。

しかし、本だけでは、リコーダーの演奏法の理解につなげるのはやはり難しなぁと思いますが、同じ浜中先生が監修されたビデオ、DVDがあるようです。
どこかで手に入るか、借りることができれば、その雰囲気を味わっていただけると幸いです。


★フランス宮廷の華
バロック・ダンスへの招待 舞曲のルーツをさぐる
                  浜中康子 監修・解説 DVD77分

世界的バロック・ダンスの名手、Paige Whitley-BauguessThomas Bairdのダンスをふんだんに交えながら、古典舞踏の歴史、舞踏譜、踊り方、手のポジション、足のポジション、ブレ、ガヴォット、メヌエット、アルマンド、クーラント、サラバンドなど、各舞曲の踊り方など、くわしく総合的にバロックダンスを紹介する日本で初、世界でも2本目のビデオ。

ダンスに興味のある方はもとより、音楽演奏の面から舞曲を徹底的に理解したい人は必見。 ダンスは、ペイジとトーマスの他、浜中康子、山際新など、演奏は伊藤誠(vn)、芝崎久美子(cemb)、高田あずみ(vn)など。
http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=857420

舞曲3




★バロック・ダンスへの招待Ⅱ

 「劇場のダンスと音楽」実演と解説 浜中康子 監修・解説 DVD60分

 「フランス宮廷の華 バロック・ダンスへの招待~舞曲のルーツをさぐる」の続編。
第1巻が舞曲のルーツ、まさにバロック・ダンスとは何か、を紹介したのに対し、今回は、舞曲を理解したい音楽家や、ダンスをやる人たちが知っておかねばならない、現代のロマンティック・バレエにつながる舞踊の基礎を教えるもの

したがって、より音楽―マーチングバンド、管弦楽団、オペラ―と深くかかわり、登場人物の型と文化歴史にまで解説が及ぶ。実演は浜中康子ほかテクニック・デモンストレーションにバロック・ダンスのトップ・スター、トーマス・ベアード。ステップも分り易く、音楽家やバレエを学ぶ人が知っておかねばならない舞踊の基礎が学べる。日本で行われたステージも収録。

〈テクニック編〉ポジション/トルティエ/アントルシャ/カブリオル/ピルエット/パ・バッテュ
〈作品編〉サラバンド/ヴィーナスとアドニスのパッサカリア/ガラテーのシャコンヌ/トルコ・ダンス/マスカレード
http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=857410

舞曲4





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(tomo)