9月末の薬業界の新聞に2つ気になる記事がありました。
薬店で買える薬(一般用医薬品)についての記事と、医療機関で処方箋を発行してもらって調剤薬局で買える(医療用医薬品)についての記事です。
今回はそのひとつ目、一般用医薬品について。
セブン・イレブンがネット注文した第1類医薬品などをセブンイレブンの店舗で受け取れるようにしたという話。
もうご存知の方も多いかもしれません。
セブン・イレブン・ジャパンは、セブン&アイグループのインターネットサイト「オムニ7」で扱う第1類医薬品など約3000アイテムについて、全国のセブン・イレブン(1万9044店舗、一部除く)で受け取ることができるサービスを開始すると発表しました。
オムニ7内のイトーヨーカドーネット通販で注文し、場所を「セブン・イレブン」と指定すると24時間商品が受け取り可能になるそうです。注文は既に受け付けが始まっており、配達は注文から4~5日要するということですが、送料、受取手数料は無料とのこと。
要するに、薬店で買える薬の通販の話ですが、送料、手数料なしで、セブン・イレブンで受け取れるということです。
よく知られている書籍等のアマゾンでの購入の医薬品版ということですね。アマゾンではこれまで医薬品の通販はほとんど行われていませんでした。楽天市場では薬店がたくさん出店していますが、送料が結構かかります。
ネット上でほしい医薬品を見つければ、近くの薬店で取り扱っていないとか在庫がないとかいうこともほとんどなく、近所のセブン・イレブンまで無料で届けてくれる。
使い方によってはとても便利になるかもしれませんね。
ただ、薬を選ぶときに質問などができるようになっているのか、気になるところです。
(補足)
第1類医薬品というのは、普通の薬店で自分で購入できる一般薬(大衆薬=OTC(Over the Counter ともいう。薬店でカウンター越しに販売されるためこういう名前で呼ばれます)の中で、副作用、相互作用などの項目で安全性上、「特に注意を要するもの」のことをいいます。
同様に購入できるものとして第2類、第3類もあります。
第2類は、副作用、相互作用などの項目で安全性上、「注意を要するもの」。
第3類は1、2類以外のもの。
数字が小さくなるほど注意を要する薬ということです。
(tomo)