この年は5枚の絵を出品しましたが、テーマは光でした。
この前後から、特に光と影、陰、明暗などをテーマにした絵に惹かれることが多くなり、自分が描く絵もそういう絵が多くなったような気がします。
日本の水彩で描かれる風景画は、いわゆる淡彩といわれるスケッチがほとんどで、画集にもこれといった好みのものがないので、外国の画家の画集をネットで探して購入したりするようになりました。
外国の絵って、眺めて模写するだけでも充実した気分になれるのです。絵のスケールが大きいというか、個々の絵の特徴がはっきりしているように思います。
以前、仕事で英国、ノルウェーを訪れて、外国は絵になる景色が多いと感じましたが、それがそのまま絵の印象に出ているということなのでしょうか。
冬の木漏れ日がとても素敵だったので模写しました。木の間はすべてマスキングをしますが、その前に日の光の薄黄色を塗ってからマスキングして木を描き、最後にマスキングを取ります。日の暖かさが伝わるといいのですが。
09-02 大聖堂
ヨーロッパの大聖堂の写真集の中にあった白黒写真を元に書きました。藍色を主とするか紫を主とするかで迷いましたが、教会には温かみのある色がいいかなと思いこの色に。線や影は割り箸に絵の具をつけて描きました。
09-03 プリンセス
夕暮れ時の空をぼかしでうまく表現できたかなと思います。
この絵は、故郷の実家に行った後、今は兄の家に架けられています。
09-05 木陰
白壁に落ちる木の陰を描いたものです。これも習作。
09-08 プリンセス
09-09 模写(Winter LIght)
09-11 習作
09-13 水美会展2009
朝から絵を展示し終えて一息。これから開場です。